【掛軸】新古今和歌集 秋の歌 最新 冒頭 江戸時代

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仙台伊達藩医師だった先祖の蔵に保管されていた江戸時代の古筆です。蔵には公家や大名家の正室の書が保管されていましたが、この古筆の筆者は特定できませんでした。この古筆はもともと冊子仕立てでしたが、後に切断され、古筆切となりました。冊子仕立てのときの表紙と添書(後世に読んだ人が記したもの)も一緒に保管されており、添書には「和爾雅書を見てよめる。朝な夕な津(つ)とにあかぬ。倭文目出度き。三代乃国の花園」と記されていました。内容は、「和爾雅(1694年発行)という辞書を引きながら読む。朝から夜まで常に読んでは退屈することはない。三代将軍・徳川家光の美しい時代に書かれた和歌の文字は美しい。」と解釈しましたので、江戸時代に書かれたものと判断しました。古筆は江戸時代のものですが、掛軸は当方にて表具屋に依頼いたしました。紙製の箱にお入れいたします。●サイズ古筆;縦23.6㎝、横16.8㎝掛軸;縦111.8㎝、横22.8㎝●読み下し文(出品者作成)と現代語訳(日本古典文学全集 新古今和歌集(小学館)参照)中納言家持「神なびの御室の山の葛かつらうら吹きかへす秋は来にけり」(神南備の三室の山の葛の葉を、風が吹き裏返す秋はきたことだ。)崇徳院御歌「いつしかと荻の葉むけのかたより(片寄)にゝそや秋とそ風も聞こゆる」(いつの間にか、荻の葉が一方に向けてなびき、風も、そそと音を立てて、さては秋だと聞こえることだ。)藤原のすへみちあそん(藤原季通朝臣)「このねぬる夜のまに秋はきにけらし朝けの風の昨日にも似ぬ」(この寝た一夜の間に、秋は来たらしい。夜明けがたの風が、夏であった昨日の風とはうって変わって感じられることだ。)後徳大寺左大臣「いつも聞く麓の里と思もひとも昨日にかわる山おろしの風」(その風の音をいつも聞いている同じ麓の里だと思うのだけれど、立秋の今日は、夏であった昨日とはうって変わって聞こえる山おろしの風よ。)藤原の隆家(藤原家隆)「きのふだにと(問)はんと思ひし津の国の生田の森に秋は来にけり」(夏であった昨日でさえ尋ねようと思った津の国の生田の森に、今日、秋は来たことだ。)続きはコメント欄へ書の形式...掛け軸・掛軸

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